人の幸せを願うアイデアが、
世界から絶賛される製品開発の原点
「金沢のエジソン」が創るオンリーワンの治具
株式会社ニシムラジグは、金沢が誇る町工場である。治具とは、工場でのモノづくりに欠かせない補助具のこと。分厚い鉄鋼板のカドを精巧に磨き取る「メントリックス」をはじめ、数々のクオリティの高いオンリーワン製品群は、国内はもとより海外で高い評価を受け、グッドデザイン賞をはじめ幾多の栄誉を受けている。西村明会長は「アイデアを組み込むことで単なる金属の材料が高付加価値製品に変わる。そして、そのアイデアを生み出す原点は利己主義ではなく、いつも人の幸せを願う気持ち」と言い切る。
使いやすさを究めたベンリーバイスに込めた想い
今回大賞を受賞した「ベンリーバイス」の開発は、リーマンショックで売上が落ち込んだ際に雇用の心配から暗くなりがちだった工場の雰囲気を一掃し、活気を取り戻して、社員の顔を輝かせたいという一念から始まったとのこと。そのため、思い立ってからアイデアを試作品にするまでにさほど時間はかからなかったという。まさに名は体を表すという言葉通り、使いやすさと作業効率を究めた優れもののバイスである。
従来品を凌駕した汎用性と利便性は圧巻
バイスとは「挟む」という意味。つまり、金属材料を挟んで磨いたり削ったりする際の必需品である。当然、モノづくりの過程では、そのクオリティが製品の出来を左右する。「ベンリーバイス」は高品質を誇り、次のような多彩な特長を備えている。
- ボール盤・組み付け作業に使えるマルチプルバイス。バイス本体にも追加工ができ、専用治具としても使える。
- 別売のサイドプレートを起こせば、立てかけてイケールバイスになる。スピードネジ採用で飛躍的に素早いクランプが可能。
- 丸生口金で小丸物を簡単にクランプできる。中央の丸生口金を2つ外せば、大丸平加工のクランプもOK。
- 別売の高生タイプに替えれば、大径工作物のクランプができる。従来のバイスでは不可能だった六角材の加工も可能。
- 本体はダクタイル鋳鉄使用、テーブルから脱落しにくい4本足構造。
- 他社の同サイズのバイスに比べて重さ1/5の約10㎏、持ち運べる手軽さ。
会社名 | 株式会社 ニシムラジグ |
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所在地 | 金沢市北安江4丁目11番32号 |
電話番号 | 076-223-2727 |
Webサイト | https://www.nishimura-jig.com/ |